「あべかわ餅」ならぬ「アベ・カケ・モリ」現代風伝承

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 安倍川餅は静岡の名物で、つきたての餅にきな粉をまぶし、その上から白砂糖をかけた和菓子の一種であることはよく知られている。

 江戸時代に安倍川岸の茶店に寄った家康が、きな粉を砂金に見立て、つきたての餅にまぶして「安倍川の金な粉餅」と称したものをたいそう喜んで家康は「安倍川餅」と名付けたという言い伝えがある。

 
 森友学園加計学園問題に揺らぐ現代において、この「安倍川餅」にちなみ、私は「アベ・カケ・モリ問題」と呼び方を変えてみたい。
 略して「A・K・M」と言う。

 もちろん餅などのような食べ物でなく、森友学園加計学園に対する行政が、当時の安倍政権により大きくゆがめられた前代未聞の不祥事をまとめて指す。

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 マスコミではこれらの疑惑を「もりかけ問題」と称しているが大事なものが抜けている。

 「もりかけ」も食べ物だから「あべかわ餅」と好対照になっていいのだが今一つピンとこない。

 それはこの疑惑に大きく関与していると思われる人物の名が無いことである。

 やはり物事は具体的に表現せねば後々の人に誤解を生む。


 その「アベ・カケ・モリ」問題については、10日にあらたな疑惑が再び浮上した。


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愛媛県今治市の職員、加計学園幹部が柳瀬首相秘書官(当時)らと
面会したとされる記録文書が存在していた
(2018年4月10日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 加計学園問題で、無いと言われていた面会記録が見つかった(4月10日付朝日新聞)のである。

 それは柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らが学園側と面会したときの記録文書で、文面には「本件は首相案件」と記されているそうである。
 
 しかし柳瀬氏は昨年7月の参議院予算委員会で「私の記憶する限りはお会いしていない」と複数回、答弁している。

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 森友学園といい加計学園といい、安倍首相が関係していると思われる疑惑には底がない。

 もしこれが欧米諸国に起きたのであれば、とっくに政権は吹っ飛んでいるだろうというのが諸外国評論家の見方である。

 事の重大さにまだ気づかぬ安倍政権。

 なんとノー天気な政権であることよ!

 50年後、100年後の日本人たちは(もし日本という国が存在しているのであれば)この「アベ・カケ・モリ」問題をどのように見るだろうか。

 当時の政権は安倍川餅のように対応が甘かったね~、と言うかも・・