うぬぼれるな自民党~参院選挙公約

 自民党は昨日(7日)、今夏行われる参院選挙の公約を発表した。

 その中で、早期の憲法改正と10月の消費税率10%の引き上げは政策といえば言えるかもしれない。

 とはいっても憲法改正については、どのような理由で、どの条文を、どのように変え、それによって生じる他の条文との整合性をどうするかなどについて憲法審査会や国会で十分に煮詰まっているとはいえない。

 そもそも憲法改正が必要なのかどうかの審議さえ十分に尽くされていないのである。

 半煮えの状態で公約に載せて夏の参院選で判断せよとは無茶苦茶である。

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 そのほかの項目では、拉致被害者全員の帰国や北方領土問題解決、子供の安全対策に取り組むなどと挙げているが、拉致被害者の帰国と北方領土問題解決は「いつまでに」という期限は示されていない。

 まあ、いつものことであるからそう驚きはしないが、ただこの日発表された公約の中に「むむっ!」と声を挙げて吉本新喜劇のように「ズッコケ」たくなるような文言があった。
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 それは地球規模の課題解決に向けて「世界をリードする」というもので、ある新聞はこの部分を「世界を主導する」という題字で報道している。

 世界を主導する!? 冗談じゃない。

 あのトランプ大統領でさえ「世界の先頭に立って」とか「世界の指導者のリーダーとなって」とか言ったことがない。

 今回発表された公約は、自民党総裁でもある安倍首相の意向を100%反映したものだろう。

 今までに安倍首相の「私がリーダーシップをとり」「私が世界の先頭に立って」などという大言壮語の発言を何度聞いただろうか。

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 選挙公約というものは日本国と日本国民に対し「何を、いつまでに、どのようにする」ことを明確にした「政策」を有権者に向けて約束するものである。

 失礼ながら、突拍子もない自民党の「世界を主導する」公約に苦笑してしまった。