この日の国会中継(3)~「保育園落ちた!」の波紋
安倍総理はこのブログについて、内容が事実であるかどうか確認できないことにコメントはできない、などといつもの論調で答弁した。
山尾氏は保育園で働く人たちの給与が少ないことが職員不足につながり、満足な保育活動が出来ないことなどが重なって、待機児童がなかなか減らない一つの理由に挙げていた。
少子化対策に力を入れているはずの政策と現状がうまく連動していないからこそ、このような発言が出るのであろう。
いつものことであるが、国会で質疑や応答の時に発されるヤジはどうにかならないものかと思う。
発言者に対する呼応は許せるとしても、発言者の発言を阻止するような、あるいは他の者に聞こえなくするような騒音のようなヤジには怒りさえ覚える。
これらのヤジは10年前の国会も、20年前も、そして50年前も同じように耳にしてきた。
マシになるどころかますます露骨で陰湿である。
聞けば、それぞれの政党にはこういう委員会でヤジを飛ばす役割の議員がいるというが本当だろうか。
ヤジを飛ばすだけの国会議員か。
閣僚になれなかった腹いせに野党に対してヤジを飛ばす。政権を取れなかった腹いせに政権与党にヤジを飛ばす。
こうして時は過ぎて、真に討議することも無く、降り注ぐヤジに流されて巨額の予算案が成立していく。何かむなしい。
それもこれも国会議員は議院内の発言に責任を問われない(免責特権)という悪法があるためである。
ところが属する党の悪口などを言うと、党から処分を受けることもあるという。
敵方の党・者に対してはどんなヤジを言ってもいいが、自分の党・人に対して言うと処分を受ける。
何という免責特権だろうか。
ヤジ担当議員は己のヤジを一度聞いてみるがいい。
さて、少々乱暴な言葉を使った「保育園落ちた!」がネットに公開されて、TVの番組でも取り上げられたりもした。
乱暴な言葉ではあるが真を突いている。
その思うところはとても共感できる。
ブログに書くことで鬱憤が晴れることを期待して書いたのだろうか。
もしそうだとしたらそれはそれで政治に対する不信を意味し、悲しいことではある。
私もそんな過激な言葉を使ってみたいような気もするこのごろである。