自民・公明の追及は本気か?~ぜひ百条委員会の設置を!

  
 東京都議会の本会議が始まった。
 
 7日および8日の本会議をインターネットで視聴した。
 
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東京都議会インターネット中継より
 
 今回の疑惑について与党である自民・公明議員の多くは当然のごとく舛添氏を非難していたが、辛らつな言葉の割には具体的な要求を知事に突きつけているようには見えなかった。

 都知事選で舛添氏を応援した与党の自公にとって、今回のことは厄介な出来事に映ったことであろう。
 
 7月の参院選、8月のリオ五輪での「フラッグ・ハンドオーバー・セレモニー」への参加者、2020年の東京五輪などを考慮すると、いま舛添氏に辞められると困る、というのが都議会の与党議員のみならず、自民党公明党の本心ではないのか。
 
 私がこのことを強く感じたのは、同じく8日の本会議でやはり自民党の議員が「参院議員時代の問題は百条委員会の対象になり得るかどうか」と事務方に質したことであった。
 
 事務方は「(知事就任前のことは)百条委員会になじまない」と答えていた。

 議員であれば少し調べればわかることなのに、わざわざ本会議で事務方にこのことを言わせたのはなぜか。
 
 与党の自公議員は「私ども与党は百条委員会の設置に努力はしているが、知事就任前のこと(木更津のホテルに家族同伴で宿泊し、それを会議費という名目で計上したことなど)を百条委員会の対象にするのは難しいですよ、と事務方が言うから残念ですが、百条委員会の設置は難しいですね」と都民や国民に思わせたいのであろう。
 
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    7日、8日ともに視聴を始めて30分ほどすると突然画面に上記のような表示が現れた。
    一瞬あの国の報道規制が頭に浮かんだ。
    この状態は17時前まで続いてその間は視聴できなかった。      
    後ほど調べると、都議会中継に予想を超えるアクセスがあって回線がパンクしたそうである。
(東京都議会インターネット中継より)
 
 与党議員は確かに舛添氏を非難する言葉は厳しいが具体的なことはなんら指摘
していない。
 
 私には厳しく追求しているポーズをとっているようにしか見えないのである。

 舛添知事の知事就任前の公私混同疑惑で百条員会を設置することに微妙な難しさがあるのは確かである。しかし、事務方も「なじまない」と言っているだけで「できない」とは言っていない。
 

 いわば日本の顔である東京都のトップリーダーとしての資質はどうあるべきか、そういう方向から進めれば、たとえ都知事就任前の行為であっても、現在の東京都の行政において、大きな負の影響を与えているということは誰にもわかることである。