今度は菅官房長官が罪を被るか!?~加計学園疑惑

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 6月11日の読売テレビバンキシャ」では、加計学園の「総理のご意向文書」の「”再調査”決定の舞台裏」を再現ドラマにして放映していた。

 ほう、あの前川前次官の個人的なスキャンダルを載せた読売新聞と同じグループの読売テレビが費用も労力もかかる再現ドラマを作ったとは!と俄然興味が沸いた。
 
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             6月11日 読売テレビバンキシャ」より
  再現ドラマは取材に基づくと断っているが、安倍首相を中心とした官邸の最高幹部会議の様子を写している。
 
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             「松野大臣の話を聞いて決めたことにしましょう」
              とはどういう意味?官邸が決めたことではないか
 観ていていくつかの疑問が生じ、そして今後の安倍政権がどうするか読み取れたことがある。
 
再調査と追加調査 
 
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             6月11日 読売テレビバンキシャ」より
 この再現ドラマのタイトルは「再調査」となっているが、9日の松野文科相は「追加調査」と言っていたはずだ。

 「再調査」と「追加調査」とでは意味合いが違う。
 
 「追加調査」というと、今までの調査結果を踏まえてさらに周辺を調べることで、これだと本筋の結果はあまり変わらないことになる。

 「再調査」といえば一からやり直しの調査である。

 こういうことを認識して「再調査」という言葉を使っているのなら歓迎することだが、文科省では今でも「追加調査」と言っている。
 
 次に、「そういうこと(再調査あるいは追加調査)をするかどうかの判断は文科省」だと菅官房長官は9日に言っていたが、再現ドラマでは官邸の最高幹部の席で決定したようにみえる。

 やはり「再調査」は文科省が決めたことでなく、官邸が決めたことだったのか。

 そして気をつけねばならないのが、再調査のフリをしていないか、ということである。
 
 
 
 今回のことで菅官房長官は9日の記者会見で多くの痛烈な質問に遭った。

 返答に窮する菅官房長官の表情が印象的だった。それは今まで見たこともない当惑したようなものであった。
 
 菅官房長官に何があったのか。

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               6月11日 読売テレビバンキシャ」より 
 これらのことも含めて加計学園疑惑に対する菅官房長官の今までの対応に、閣僚や自民党議員の間に批判が起きている、ということもこの再現ドラマで報じていた。

 次第に罪場へと追いやられて行く菅官房長官を想像する。
 
 文科省の再調査の発表がいつなのかはわからないが、再び同じような調査結果になるとは考えられない。

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           どうして菅官房長官でなく、副長官が出てくるのか?
               (6月9日 ABCテレビ より)
 また文書は存在したが「総理のご意向」などの記述は事実ではなかった、ということも考えにくい。

 なぜなら、ではどうしてそんな文書が文科省の中でやり取りされたのかという、別の問題が生じるからである。


 「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」の記述は事実として文科省はもちろん官邸も認めざるを得ないだろう。そのことを認めつつ、安倍政権に対する影響をより少なくしようと思えば、菅官房長官スケープゴートにするしかないと考えるかもしれない。

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今や官邸は誰も批判できない唯我独尊の雰囲気
(6月11日 読売テレビバンキシャ」より)
 安倍首相本人は加計学園のことで「文科省に圧力をかける気はさらさらなかったが、懐刀の官房長官が安倍首相を忖度して文科省に圧力をかけた」という構図を作りたいという意図を持って作られたような再現ドラマであった。

 あ、こういうことを「印象操作」と言うのかもしれない。

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梅雨時の花、ヤマボウシに華やかさはない、政治家もそうあるべき
白い花かと思うがそれは花ではなく花の付け根の葉(総苞片)である
 たとえこのような筋書きがうまくいって「総理のご意向」文書の問題が落着したとしても、安倍首相が直接真相を語らない限り、依然として国民の間で渦巻く森友学園問題と加計学園疑惑(もりかけゲート)が解消することは決してないだろう。