内閣改造~何がサプライズ?


 安倍首相が本日(3日)行う内閣改造と党役員の人事が固まったが、一体何がサプライズなのか、さっぱり分からない。

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外務大臣に内定した河野太郎
(8月3日 MBSテレビ「ひるおび」より)

 確かに総務大臣野田聖子氏と外務大臣河野太郎氏は安倍首相の政策に若干の距離をおいた発言などをしていたが、たとえその二人が入閣してもそんなに驚くようなことではない。

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(8月3日 MBSテレビ「ひるおび」より)

 また人気のある小泉進次郎氏が自民党の筆頭副幹事長に起用されるそうだが、副幹事長は23人もいるのだ。筆頭副幹事長だとしても、幹事長や幹事長代行・代理ならともかく、この程度の人事ではサプライズとは程遠い。

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 政治評論家の田崎史郎氏は、民放テレビで「今回の内閣改造でサプライズがある」と数日前から盛んに口にしていた。
 
 そのことに私は興味を持っていたが、それは河野太郎氏の外務大臣起用のことだった。

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田崎氏はその人物を「彼」と称していたが・・・
(8月3日 MBSテレビ「ひるおび」より)
 
 政治家や政治評論家の間でこの程度の起用をサプライズというのなら、何と国民の認識からかけ離れたものだろうか。

 今回の内閣改造は内閣の支持率アップを意図したものだろうが、それならば多くの国民が考えもしないアッと驚く起用をしなければならないはず。

 たとえば、菅官房長官の後任に小泉新次郎氏を充てるとか、安倍首相と距離を置く石破茂氏を起用するとかすれば、それは本当のサプライズになったことだろう。

 あえて意見の違う者を側近として登用することは、今までの自らの間違った行いを反省した証でもあるのだ。

 今回のように小手先の改造で組閣しても内閣の支持率に大きな変化があるとは思われない。なぜならどんなに手足が変わっても頭が同じなら意味がないからである。

 そんなことより、今このときに自民党森友学園問題や加計学園疑惑で関係した人たちの国会での証人喚問に応じること内閣支持率アップに確実に貢献するのは間違いないだろう。

 それができないというのは、やはり安倍首相をはじめとする政府側に大きな疑惑があり、それは事実であろうと私たちは思わざるを得ないのである。

 そうである限り、安倍内閣の支持率が今回の内閣改造でアップする理由はどこにもないように思える。