どんな新元号になるのだろうか、私が気になること


 昨日(3月1日)は新元号が公表されるちょうど1ヶ月前とあって、どのテレビ局も新元号について取り上げていた。

 そんな中、TBS局は今までの元号にどんなものがあったのかなどをかなり詳しく一覧表にして説明していた。

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「大化」から「平成」までの元号一覧
一番多く使われた「永」の漢字を赤く表示している
(2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より
 
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           (2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より)
 
 それによると、あの大化の改新があった「大化」以来一番よく使われた漢字は「永」で29回、次いで「元」27回、「天」27回、「治」21回、「応」20回である。
 
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「永」の漢字が良く使われた
(2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より)

 そして「大化」から現在の「平成」までの元号の数は247、そこに使われている文字は504文字で使用された漢字は72種類。

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(2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より)
 
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            (2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より)
 
 元号は本来漢字2文字で表されることが普通だが、今まで使われた元号を見ると、
749年の「天平感宝」から770年まで使われた「神護景雲」は漢字4文字だった。
 
 
 4月に公表される元号はおそらく漢字2文字であろう。

 もし4文字の漢字だとしたら特筆されることになるだろう。
 
 
 一番永く使われた元号は「昭和」で64年間使われた。「明治」「応永」はそれぞれ45年と35年だった。
 
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今までは「昭和」の元号が最長
(2019年3月1日 TBSテレビ「Nスタ」より)
 
 逆に短かった元号は「暦仁」が 2か月と14日、「天平感宝」約3か月半、「康元」は約5ヵ月だったという。
 
 これらの元号やそれが使われた期間を見ていると、その時代の厳しかった背景が浮かび上がってきてしんみりとなる。

 一方、あるインターネットサイトでは4月1日に公表される新元号の予想を募った結果を報じていた。

 まだ中間発表の段階だが、応募結果の10位までは以下の通りである。 

ランキング予想① 
元号予想ランキング
<応募総数 1,551通>
 
順位      元号        応募数
 
    1位       安久       60通   
2位     安永     46通
3位     安始     32通
4位     栄安     31通
5位     安明     25通
6位     永安     21通
7位     永和     20通
      8位            永明     19通                   
9位                 安成        17通
10位          安栄                15通
  〃           和平                   15通 
「ありがとう!平成 新元号予想キャンペーン」
(運営主催:株式会社和泉屋/協賛協力:株式会社島崎酒造)


 また別のサイトでは以下のようになっている。

 ランキング予想②

        1位 平和     7位 大成
        2位 和平     8位 羽生
        3位 安久        希望
        4位 未来    10位 安泰
        5位 自由        安寧
           新生        太平

 新元号は原則として過去に用いられた元号、すなわち明治、大正、昭和、平成をアルファベットで示すとそれぞれの文字の先頭が M,T,S,Hとなるため、新元号をアルファベットで表示した場合、その先頭がM,T,S,H以外になることが必要である。

 したがって新元号は過去の元号の先頭のアルファベットがダブっているものは除外される。

 だから上記のランキング表で、このことに該当すればそれは除外の対象となるだろう。


 上記のランキングをよく見ると、まだ中間発表と言えど少し気になる点がある。

 それはランキング予想①の予想元号をアルファベット文字に置き換えた場合、その先頭が「A」となるものが6個もあり、そして「E]が4個、「W]が1個となることである。

 ランキング予想②でもアルファベットの頭が過去の元号と同じものを除くと「A」が3個もある。「W」は1個、「J」はそれぞれ1個、「K」は1個である。


 これらのどこが気になるかというと、偶然かもしれないが、なぜ頭のアルファベットに「A」が多いのか、ということ。

 ほかにも新元号の予想をしたサイトがあるようだが、わずか2つのサイトでもこの通り。

 まさか自分の名を後世に残したいがために、安倍首相は自分の名の「Abe」の頭文字と同じ「A」が付いた元号を選ぶのではないか、と危惧するのは考えすぎか。


 政府は公表前に漏れた元号は用いないということを表明している。

 過去に大正天皇崩御されたときに東京日日新聞は、元号は「光文」が選ばれたと号外を出した。他の数社の新聞社も追随して元号が「光文」だという号外を出した。

 確かに「光文」は内定の中に入っていたが、その後宮内省が発表した元号は「昭和」だったのである。

 元号が公表される直前に情報が漏れたとして当時の宮内省は怒り、そして内定していた「光文」から「昭和」に急遽変更したという噂が起きたという。


 それなりの品位と意味付けが重んじられるのに値するような新元号はそんなに多くない。

 果たしてどんな新元号になるのだろうか。